『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』
野嶋 剛 著 | 扶桑社(扶桑社新書) | 269p | 880円(税別)


プロローグ 大晦日の24時間
1.世界最速の「水際対策」
2.マスク政治学
3.台湾の新型コロナウイルス対策を総ざらいする
4.「SARSの悪夢」から台湾が学んだもの
5.蔡英文政権の強力布陣と「脱中国化」路線
6.「疫病の島」から「防疫の島」へ
7.中国もWHOも信じなかった台湾
8.中国に支配されるWHO
9.政治への熱意が作った「防疫共同体」
10.台湾に学ぶ「アフターコロナ」


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックはなかなか収束に向かわないが、アジアには「封じ込め」に成功したといえる国・地域が出てきている。その筆頭にあげられるのが台湾である。
ロックダウンもせずに累計477人という感染者数(2020年8月6日現在)にとどめた台湾の「決め手」は何だったのだろうか。

本書では、世界最速といわれるスピードで「検疫」と「隔離」を徹底し、住民が一体となって新型コロナウイルスに打ち勝った台湾の対策の全容を紹介し、その成功の理由を、日本や中国などの対応と比較しながら掘り下げている。
17年前にSARS(重症急性呼吸器症候群)の感染拡大を許した台湾は、その時の反省から、驚異的なスピードで的確な対策を打ち出した。そこには、公衆衛生の専門家による知見と、中国との「統一」への圧力から台湾を守る、という強固な共同体意識が功を奏したようだ。

著者は、ジャーナリスト、大東文化大学社会学部特任教授。元朝日新聞台北支局長で、中国、台湾、香港、東南アジアの問題を中心に、活発な執筆活動を行っている。


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