『中流崩壊』
橋本 健二 著 | 朝日新聞出版(朝日新書) | 296p | 850円(税別)


1.「総中流」の思想
2.理想としての「中流」
3.「総中流」の崩壊
4.実体としての「中流」
5.主体としての「中流」
終.中流を再生させるには


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

現代の日本人で、自身を「中流」あるいは「中間階級」に属すると認識する人は、どれほどいるだろうか? 
かつて高度成長期の終わり頃には、「中流」であると自認する日本人は約9割に達し「一億総中流社会」と言われた。しかし次第に経済格差が顕著になり、その言葉は「格差社会」にとって代わられた。

本書では、データを駆使して戦後日本の「中流」の軌跡を追うことで、長きにわたり日本人の多くが持っていた「中流意識」の真相に迫り、「一億総中流」とは社会調査のミスリードと国民の願望がつくりあげた“幻想”に過ぎなかったと断じる。
さらに、現代の「中流」には「旧中間階級」と「新中間階級」があると分析。その上で、多くの人が、思い込みではなく、真に自分が「中流」であると実感できる「新しい“総中流”社会」を実現するにはどうしたらいいかを探っている。

著者は、早稲田大学人間科学学術院教授で、社会学を専門とする。主な著書に『階級都市』『アンダークラス』(ともにちくま新書)、『新・日本の階級社会』(講談社現代新書)などがある。


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