『番号は謎』
佐藤 健太郎 著 | 新潮社(新潮新書) | 236p | 780円(税別)


1.10桁は田舎者の象徴?――電話番号
2.不思議な順序にはわけがある――郵便番号
3.混沌と抗争のナンバー史――自動車のナンバープレート
4.魔境を照らす一筋の光――鉄道にまつわる番号
5.国道100号が存在しないわけ――道路にまつわる番号
6.番号界の絶滅危惧種――ナンバー銀行
7.プライドと序列意識の間で――ナンバースクール
8.「四戸」はどこへ消えた?――地名と番地
9.選手が背負うもう一つの顔――野球の背番号
10.神様は10番がお好き――サッカーの背番号
11.サーキットに散った伝説の27番――F1レース
12.腱鞘炎を防いだ縞模様――バーコード
13.情報のいたちごっこは続く――図書分類
14.数字に現れた出版業界の勢力図――ISBN
15.無限に挑んだ男たち――天体の番号
16.空き番号に潜むドラマ――欠番
17.目には見えない神の数字――原子番号
18.交響曲マイナス1番を書いたのは?――音楽
19.視聴率はチャンネル番号で決まる?――テレビチャンネル
20.ウィンドウズ8は6・2――バージョン番号
21.文化と見栄とプライドと――型番
22.「究極の番号」は問題山積――マイナンバー


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2020年9月にマイナンバーカード連動の「マイナポイント」事業が始まった。それにより、マイナンバーという国民全員に付与された「番号」を意識する人が前より増えるかもしれない。
そして世の中には、それ以外にも無数の「番号」がある。ここで普段意識しない「番号」に改めて注目してみてはどうだろうか。

本書では、電話番号や郵便番号、車のナンバープレート、駅のホームや国道、地名や住所、スポーツ選手の背番号から原子番号まで、私たちを取り巻くさまざまな「番号」に着目。それぞれにまつわるエピソードや、知られざる雑学知識などを紹介しながら、「番号」とそれに対する人々の意識の本質に迫っている。
番号の多くは、整理や管理のためのものであり、つけられた対象物の「意味」をはぎ取る性質がある。だが一方で、野球やサッカー選手の背番号のように、逆に特別な意味やこだわりを生じさせるものでもある。

著者は医薬品メーカーの研究職等を経て、現在はサイエンスライター。2010年に『医薬品クライシス』で科学ジャーナリスト賞を受賞している。


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