『食品廃棄(フードロス)を考える』
Why Waste Food?
Andrew F. Smith 著 | Reaktion Books | 192p


1.食品廃棄をめぐる戦争
2.農業の食品廃棄
3.加工業者の食品廃棄
4.スーパーマーケットの食品廃棄
5.レストランの食品廃棄
6.消費者の食品廃棄
7.食品に関連するその他の廃棄


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2020年のノーベル平和賞を受賞した国連WFP(世界食糧計画)は、「世界食料デーキャンペーン」などを通じて、食品廃棄(フードロス)の問題に取り組んでいる。
WFPは世界中の飢餓をゼロにすることを優先課題としているが、飢える人々がいる一方で、大量の食料が無駄に廃棄されている現状があるからだ。

未邦訳の英国書籍である本書は、世界の食品廃棄の現状とその問題点を整理した上で、食品が生産され、流通し消費されるまでの過程における廃棄の理由などをそれぞれ分析。さらに食品廃棄の問題に取り組む事例を多数紹介しつつ、解決の糸口を探っている。
現在、合計すれば地球上すべての人に十分行き渡る量の食料が生産されているにもかかわらず、その約3分の1が廃棄されている現状があるという。また、廃棄食品の焼却処理による温室効果ガス排出、包装材やペットボトルの廃棄による海洋プラスチックの問題なども、食品廃棄にまつわる深刻な課題だ。

著者のアンドリュー・F・スミス氏は、食べ物と料理の歴史などに関する30冊以上の著書がある作家。ニューヨークのニュースクール大学で食品学を教えている。


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