『『こち亀』社会論 超一級の文化史料を読み解く』
稲田 豊史 著 | イースト・プレス | 360p | 1,700円(税別)


0.「浮世絵」としての『こち亀』
1.庶民目線の生活と経済
2.住宅と都市論からみる東京の昭和・平成史
3.『こち亀』が添い寝した技術立国ニッポン
4.逸脱者を嗤え
5.文化教養リテラシー植え付け装置
6.ビジネスの教科書
7.ポリティカル・コレクトネス考
8.『こち亀』とはなんだったのか


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、通称『こち亀』は、40年に渡り連載を続け、コミックスの200巻という数字はギネス世界記録に認定されている。
その間、人気が衰えることはなく、まさしく「国民的ギャグ漫画」と言って差し支えないだろう。そしてこの作品は、40年間の日本の世相を如実に反映している。

本書では、「週刊少年ジャンプ」誌上で1976(昭和51)年から2016年まで連載された、秋本治氏による漫画作品『こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)』を、時代時代の社会情勢や大衆の意識を描いた「文化史料」と捉え、経済、テクノロジー、ビジネス、サブカルチャーなどとの関わりを論じている。
『こち亀』の主人公、東京・下町の警察官である両津勘吉は、破天荒かつ型破り、新しもの好きで飽きっぽい性格。アイデアマンであり、一流の起業家でもある(失敗はするが)。そしてその行動や発言には、描かれた当時の“今”が写し出されているのだという。

著者は、1974年生まれの編集者/ライター。キネマ旬報社でDVD業界誌編集長、書籍編集者を経て、2013年よりフリー。


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