『諏訪式。』
小倉 美惠子 著 | 亜紀書房 | 240p | 1,800円(税別)


1.シルクエンペラーと東洋のスイス ―近代ものづくり編
2.ゴタたちが編んだ出版ネットワーク ―近代人づくり編
3.“空”なる諏訪湖の求心力 ―土地となりわい編
4.人と風土が織りなす地平 ―科学と風土編


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

長野県の諏訪湖を中心としたエリアには、セイコーエプソンの本社をはじめとする、2,000社を超す「ものづくり企業」が存在する。その多くが精密機械産業だ。
ゆえに「東洋のスイス」とも称される諏訪は、かつて製糸業で栄えた地でもある。その「ものづくりのDNA」はいかにして培われたのだろうか。

本書では、新作映画のロケのため足かけ9年にわたり諏訪に通った映画プロデューサーが、数々のものづくり企業や、岩波書店などの出版社のルーツでもある諏訪の風土を、史料や資料をもとに考察している。
オルゴールの生産で8割の世界シェアを占める三協精機製作所(現日本電産サンキョー)や、日本の製糸業の発展に貢献した「諏訪式繰糸機」の発明にみられる、諏訪の「ものづくりのDNA」は、「合わせ技」にあったようだ。

著者は作家・映画プロデューサー。2006年に(株)ささらプロダクションを設立。2008年、映画『オオカミの護符――里びとと山びとのあわいに』で「文化庁映画賞文化記録映画優秀賞」「地球環境映像祭アース・ビジョン賞」を受賞している。


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