『獣害列島』
-増えすぎた日本の野生動物たち
田中 淳夫 著 | イースト・プレス(イースト新書) | 192p | 860円(税別)


1.日本は野生動物の楽園?
2.破壊される自然と人間社会
3.野生動物が増えた本当の理由
4.食べて減らす? 誤解だらけのジビエ振興
5.獣害列島の行く末


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

最近、イノシシやクマが市街地に出現したというニュースを見聞きすることが増えたと感じることはないだろうか。それは気のせいではなく、実際にいくつかの種では生息数が増加しているようだ。
併せて、野生動物が農作物や人身に被害をもたらす「獣害」が多発し、深刻な社会問題となってきている。

本書では、官公庁のデータや実地調査などを元に、野生動物が増加している事実や獣害の実態、頭数管理に関する問題点などを解説。「森を追われた野生動物を保護するべき」という論調に対して、増加した野生動物は確実に生息域を拡大しており、追われているのはむしろ人間の方だと訴えている。
野生動物の駆除に対して「野生動物がかわいそう」と感情的に反応するのではなく、現実を正しく認識して対策することが野生動物との共存に必要だという。

著者はフリーランスの森林ジャーナリストで、『鹿と日本人―野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『絶望の林業』(新泉社)などの著作がある。


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