『医者は患者の何をみているか』
-プロ診断医の思考
國松 淳和 著 | 筑摩書房(ちくま新書) | 224p | 800円(税別)


1.診断とは
2.素人の診断、プロの診断 ―プロ診断医はどこが違うのか
3.診断で使う思考法
4.プロ診断医の視座 ―形態によらない診断
5.時間を見て、動かす
6.みえないものをみる! ―『四次元』
7.究極の診断のために
おわりに 「原因不明」の原因


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

病院で医師が行う「診断」は、患者に症状を尋ねて病名を告げるだけの単純なものではない。「わからないもの」や「不確かなもの」を、膨大な知識や情報をもとに明らかにする、高度な思考プロセスであり、人命がかかるだけに結果に責任も伴う。
診断に際し医師はどのように頭を働かせているのだろうか。

本書では、外来で日々何人もの患者に向き合う現役の総合内科医が、「診断」の意味や意義、そのメカニズムを、自身の経験をもとに語っている。
正確かつ迅速な診断を行うためには、これまで培った医学知識や、自身や他の医師による症例などを総動員するだけでなく、時間による変化も考慮しながら患者の体で何が起こっているかを想像・予測しなければならないという。「脳内で時間を自在に動かす」といった想像のプロセスは、医療以外で要求されるクリエイティビティにも示唆を与える。

著者は、医療法人社団永生会南多摩病院総合内科・膠原病内科部長。リウマチ専門医、総合内科専門医の資格を持ち、不明熱をはじめとした「原因のわからない病気の診断と治療」を専門としている。


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