『スマホ脳』
アンデシュ・ハンセン 著 | 久山 葉子 訳 | 新潮社(新潮新書) | 255p | 980円(税別)


1.人類はスマホなしで歴史を作ってきた
2.ストレス、恐怖、うつには役目がある
3.スマホは私たちの最新のドラッグである
4.集中力こそ現代社会の貴重品
5.スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響
6.SNS―現代最強の「インフルエンサー」
7.バカになっていく子供たち
8.運動というスマートな対抗策
9.脳はスマホに適応するのか?
10.おわりに


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

現代人は平均10分に1回スマホを手に取り、1日に2,600回タッチするというデータがある。それほどスマホは人々の生活に浸透しており、常に携帯していないと不安を覚える人も少なくないようだ。
確かにスマホは私たちに利便性をもたらした。しかし、その極端に多い使用は、脳に影響を及ぼさないのだろうか。

スウェーデンで刊行され世界的ベストセラーとなった本書では、スマホやタブレット、PC、SNSなどの過度な使用が、記憶や集中などを阻害し、精神の不調などを招くメカニズムを、脳科学、心理学、精神医学、進化生物学などの最新研究から解き明かしている。
人類が文明を築き、科学の成果を謳歌するようになったのは、長い人類進化の歴史の中では直近のわずかな期間であり、脳の機能はそれ以前の狩猟採集生活の頃から変わっていない。それゆえ、スマホが普及した現代の環境と脳の機能とのギャップが起きており、それがさまざまな悪影響の原因となっているのだという。

著者はスウェーデン、ストックホルム出身の精神科医。前作『一流の頭脳』が人口1000万人のスウェーデンで60万部の大ベストセラーとなり、世界的人気を得た。


新規会員登録(無料)をすると本ダイジェストの続きをご覧いただけます。(2021年1月19日まで)会員登録はこちらから

既にSERENDIP会員の方は本ダイジェスト全文を下記から閲覧いただけます。

法人の会員はこちら

個人の会員はこちら