『「ラム酒」で世界を制覇した バカルディの物語』
The Rise of Bacardi: From Cuban Rum to a Global Empire, an Insider's Story
Jorge Del Rosal 著 | LID Publishing | 304p


1.始まり(1772-1862)
2.生存闘争(1862-1906)
3.成長・禁止・輸出(1910-1944)
4.リーダーシップ ―キューバ政治、独裁者とクーデター未遂(1944-1958)
5.次世代 ―底辺の夏の仕事(1959-1960)
6.没収、疑惑の証人、代理結婚式(1960-1961)
7.瀬戸際からの帰還 ―再建のビジネス(1962)
8.定住し、階段を登り、ブレンディングキーを「取得」する(1963)
9.責任が重くなり、事業が停滞し、ボッシュの鳥たちが動き出す(1963-1964)
10.クーデター、さらなる拡大とドラマ(1964-1966)
11.漁船を装備し、致命的な洪水と海軍を救う日(1966)
12.リーダー対マネージャー ―傾聴と共感のレッスン
13.家族の価値観、社風、ペパンという魅力的な男
14.家庭では幸せだが、人生が過ぎていく中で身動きが取れなくなった(1967)
15.真実の瞬間 ―物事は沸き立つ(1967-1968)
16.私の新しい任務(1969)
17.ベネズエラでの新しい始まり(1969)
18.ベネズエラの新施設での仕事開始(1970-1972)
19.販売不振の中での新たなマーケティングへの取り組み(1974-1983)
20.委員会、新製品、ビール醸造(1983-1990)
21.買収・統廃合時代の人事機能の構築(1990-1994)
22.順調に統合し、混乱し、そして私は抜ける(1994-1996)
23.二つの結び


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界の主要洋酒メーカーの一つに「バカルディ」がある。キューバ発祥で主に「ラム酒」の製造・販売で世界シェアを拡大してきた。
だが、バカルディの歩みは平坦ではなく、不安定なキューバの政情に翻弄され、いくつもの困難に見舞われた。同社はそれらをどのように乗り越えてきたのだろうか。

未邦訳の英国書籍である本書は、多国籍企業「バカルディ」の創業からの歩みを、創業者一族であるバカルディ家の一員で、人事担当副社長を務めた著者がたどる。
スペインからキューバに移住したドン・ファクンド・バカルディが製造・販売を始めた「バカルディのラム酒」は、キューバ独立戦争、米国の禁酒法制定などのマイナス要素をプラスに転じ、売り上げを拡大していくが、カストロによるキューバ革命で同国内の資産をすべて没収されてしまう。それでも、その逆境をバネにキューバ以外の国でのブランド価値を高め、ついにバカルディは世界ナンバーワンのスピリッツ(蒸留酒)ブランドとなる。

著者のホルヘ・デル・ローサル氏は、ジョージア工科大学とUSブルワーズアカデミーを卒業。バカルディに、マスターブレンダー、世界各国の人事担当副社長、社長補佐として35年間勤務した。


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