『世界を動かす変革の力』
-ブラック・ライブズ・マター共同代表からのメッセージ
アリシア・ガーザ 著 | 人権学習コレクティブ 監訳 | 明石書店 | 360p | 2,200円(税別)


1.私たちはどこから来たのか
2.新しい世代の出現
3.次の運動に向けて
エピローグ 自分のケアを忘れずに


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

日本では2020年にテニスの大坂なおみ選手が支持を表明したことで知られるようになったブラック・ライブズ・マター(BLM)。2013年の、前年の黒人少年殺害事件に対する無罪判決への抗議に端を発する、人種差別撤廃を訴える世界的な運動だ。
BLMのような社会運動はどのように組織化されるのだろうか。

本書では、2014年に組織化されたBLMの共同代表を務める著者が、自身の生い立ちや、BLMを含むこれまでの社会的な行動を振り返りながら、社会運動の組織化のあり方を、理論的および経験的に論じている。同じ志を持った少数の仲間を集めて声を上げる、といった従来の社会運動で闘いに勝つのは難しい、異なる思想や人種の人々とも共通の目標を見つけ、幅広い協働を模索することで、運動を拡大していくことが必要と説く。
さらに、BLMは単なる黒人への差別や抑圧をなくすだけでなく、黒人のさまざまな権利を保障することで、社会全体をより良くすることをめざすものであると主張している。

著者は、BLM運動および、2020年現在で4カ国に40の支部を持つブラック・ライブズ・マター・グローバル・ネットワークの共同代表を、パトリス・カラーズ氏、オパール・トメティ氏とともに務める。全米家事労働者同盟の戦略担当・共闘部長も務めており、女性運動の新たな拠点であるスーパーマジョリティの共同創始者でもある。


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