『組織に蔓延する「巨人症」を克服する処方箋』
Gigantisme: Van too big to fail naar trager, kleiner en menselijker
Geert Noels 著 | Lannoo | 236p


1.「巨人症」とは?
2.巨人症の成長ホルモン
3.チャンピオンズリーグ・エフェクト
4.搾取を生む巨人症
5.無理のない持続可能な成長へ
6.小さく、のんびり、人間らしい社会への回帰
7.脱・巨人症への10の処方箋


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

かつて「大きいことはいいことだ」という流行語があったが、現代では組織が「大きいこと」の弊害が目立ちはじめている。
典型的なのがGAFAと呼ばれる巨大IT企業だ。数社に富や人材が集中し、格差社会を生む一因となっている。それは成長ホルモンの過剰分泌で身体が肥大化する「巨人症」になぞらえられる。

ベルギーの出版社が発行した未邦訳の本書では、企業をはじめとするさまざまな組織が肥大化し、集中と独占による社会の歪みが生じている世界の現状を指摘、それを是正する方向に政治や企業行動、社会意識が変わるための具体的な処方箋を示している。
著者は、欧州サッカーのUEFAチャンピオンズリーグで、強豪チームに収入と有力選手が集中し、多様性と競争が失われたような効果を「チャンピオンズリーグ・エフェクト」と呼び、世界経済全体がそうした状態になっている現状に警鐘を鳴らす。そうした「巨人症」を克服するには、国家ではなく都市を主体に分散化を進めるための環境づくりが必要と説く。

著者はベルギー出身のマクロ経済学者で、資産運用会社Econopolisの創設者、チーフエコノミスト兼CEO。著書“Econoshock”(未邦訳)は欧州でベストセラーとなりドキュメンタリーにもなった。


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