『首都直下地震と南海トラフ』
鎌田 浩毅 著 | エムディエヌコーポレーション(MdN新書) | 312p | 891円(税別)


序.東日本大震災から10年、いつ来てもおかしくない大災害
1.地震の活動期に入った日本列島
2.首都直下地震という新しいリスク
3.M9レベルになる「西日本大震災」と南海トラフ
4.富士山噴火の可能性も高まった
5.なぜ世界で自然災害が増えているか ~「環世界」の視座~
6.「長尺の目」で世界を見る
7.科学にできること、自分にしかできないこと
8.地球や自然とどうつきあうか
終.私たちはどう生きるべきか


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2021年は、東日本大震災から10年という節目の年にあたる。この10年の間にも、日本では大小さまざまな地震が発生し、各地で被害をもたらしてきた。そして近い将来、首都直下地震や南海トラフ地震、富士山噴火などの発生が予測されている。
これは3.11を機に日本列島が「活動期」に入ったからだという。

本書では、最新の地球科学の知見をもとに、現在、発生が予測されている巨大地震や火山噴火などが発生するメカニズムを解説するとともに、それらのリスクを正しく受け止めるための「長尺の目」といった、ものの見方をアドバイスしている。
2011年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、日本列島では1000年ぶりの「動く大地の時代」が始まり、プレート上のこれまでなかった場所に「ひずみ」が生じている。そのため、日本中のどこにいても災害に見舞われる危険性があることをしっかりと認識し、それを前提に思考し、行動する必要があるのだという。

著者は京都大学大学院人間・環境学研究科教授で、火山学、地球科学、科学コミュニケーションを専門とする。火山研究のほか、科学をわかりやすく伝える「科学の伝道師」として多数の著書がある。


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