『巧妙化するサイバー犯罪』
CRIME DOT COM: From Viruses to Vote Rigging, How Hacking Went Global
Geoff White 著 | Reaktion Books | 344p


1.ハッカーたちとの出会い
2.ベルリンのファイアーウォール崩壊
3.オーシャンズ11ドットコム
4.デジタル恐喝
5.あなたのデータは売られています
6.ダーク・ウェブのその先
7.インターネットが嫌う機械
8.光が消える
9.データを武器とする
10.投票をハックする


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

大企業の情報漏洩、個人のフィッシング被害、そして国家ぐるみのハッキング疑惑など、サイバー犯罪は世界中に広まり、手口が巧妙化する一方だ。
生活やビジネスでインターネットの重要性が高まった現代、サイバー犯罪の被害者とならないためには、ハッカーたちの目のつけどころを知る必要があるだろう。

未邦訳の英国書籍である本書は、関係者や被害者への取材などをもとに、これまでに起きた数々の事件を検証しながら、ハッキングをはじめとするサイバー犯罪の本質に迫っている。最新のテクノロジーを巧みに悪用しながら詐欺や窃盗に手を染めるハッカーたちは、人々の思い込みの裏をかき、感情に左右される「人間の弱さ」を利用して、目的を果たす。
2017年の英国NHS(国民保健センター)へのウイルス攻撃では「生死を左右する病院のシステムは狙われない」といった倫理感への信頼が仇になったようだ。

著者のジェフ・ホワイト氏は、主体的、継続的にさまざまなソースから情報を積み上げていくことで新事実を突き止める、調査報道を得意とするフリーランスのジャーナリスト。テクノロジー関連分野を専門とする。


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