『カタールの歴史』
-真珠から石油・天然ガスへ、そしてソフトパワーで躍進
Masters of the Pearl: A History of Qatar
Michael Quentin Morton 著 | Reaktion Books | 2020/08 | 264p


1.サバイバル術
2.議論の的となる島
3.カタールのカザア
4.「私はこの土地の支配者ではないのか?」
5.真珠と奴隷
6.保護の政治
7.カタール流
8.奇妙で不思議なこと
9.独立国家
10.古い亡霊と新しい現実
11.権力の影
12.呪われた劇場


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

中東、ペルシャ湾岸の小さな半島を国土とするカタール。人口約280万人、秋田県よりやや狭い国土面積の小国でありながら、石油・天然ガス生産で富を築き、地政学上重要な役割を果たしている。
さらに、代々首長を務めるアル・サーニー家は、教育にも力を入れ、着実に国家の基盤を強化していっているようだ。

未邦訳の英国書籍である本書では、真珠の漁と貿易で財をなした19世紀後半から、石油・天然ガスによる富をもとに、教育などのソフトパワーで未来を形成しようとする現在に至るまでのカタールの歴史を辿る。
対岸のイラン、内陸側のサウジアラビアという二つの大国に挟まれたカタールは、エネルギー産出国として同国を重要視する欧米を含む関係諸国とのバランスに配慮した外交政策を展開。それと同時に、首都ドーハ郊外でのエデュケーション・シティの建設、2022年FIFAワールドカップの誘致など、教育・文化の振興による知識基盤社会の構築をめざしている。

著者のマイケル・クエンティン・モートン氏は1950年代から60年代にかけてカタール、バーレーン、アブダビで育つ。法廷弁護士の資格を取得後、30年以上の法曹界でのキャリアを経て、フルタイムの作家となる。中東の歴史に関する多数の著書がある。


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