『汚職事件で地に堕ちたブラジル実業界の「プリンス」』
-マルセロ・オデブレヒト伝
O Príncipe: Uma Biografia não Autorizada de Marcelo Odebrecht
Marcelo Cabral, Regiane Oliveira 著 | Astral Cultural | 416p


序.不徳のプリンス
1.転落
2.上流階級
3.汚職者
4.一千回繰り返された嘘
5.神学者
6.十字軍
7.王国
8.なんて国だ!
9.暴風雨
10.司法取引
結.遺産


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2014年に大規模捜査「ラヴァ・ジャット」が始まり、元大統領、巨大企業のトップなどの有力人物を含む大量の逮捕者を出した、ブラジル史上最大級の汚職事件は、今なお同国の社会に傷痕を残している。
事件の中心人物の一人に、ブラジル建設最大手オデブレヒト社のトップだったマルセロ・オデブレヒト氏がいる。

本書では、汚職事件への関与と同件による逮捕後の顛末を中心に、かつてブラジル有数の実業家一族の「プリンス」と呼ばれたマルセロ・オデブレヒト氏の足跡を追っている。
マルセロ氏は、祖父のノルベルト・オデブレヒトが立ち上げた小さな建設会社を、3代目のトップとして事業拡大により急成長させ、黄金時代を築き上げた。しかし、同社の繁栄は、ブラジル国内はもとより、米国や中南米諸国の政治家などにばらまいた巨額の賄賂によるところが大きかった。その規模は米国司法省をして「史上最大の国際賄賂」と言わしめるほどのものだった。

著者のマルセロ・カブラル氏は、ブラジルで20年以上の新聞記者としてのキャリアを持つジャーナリスト。レジアン・オリヴェイラ氏は欧州在住のジャーナリストで、スペインの新聞「El Pais Brasil」の記者として活躍している。


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