『英国ウェールズの「未来世代」に向けた持続可能性への挑戦』
#futuregen: Lessons from a Small Country
Jane Davidson 著 | Chelsea Green Publishing | 224p


はじめに 未来の世代のために
1.自然から政治まで
2.先見の明
3.つながり
4.真実を語る
5.学び
6.愛する


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

英国を構成する四つのカントリー(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)の一つでグレートブリテン島の南西に位置するウェールズ。
かつては石炭産業で栄えたが、21世紀に入り、自治政府と議会は持続可能性を重視した大胆な環境対策・環境ビジネス推進に舵を切ったことで注目されている。

未邦訳の米国書籍である本書では、英国ウェールズが20世紀末の大幅な自治権獲得を契機とする、環境対策・持続可能性を重視する法整備・計画策定の軌跡を追っている。
ウェールズの環境対策で、とりわけ世界の耳目を集めたのが、2009年に発表された「One Wales: One Planet計画」。そこには「2025年までに70%、2050年までに100%のカーボンニュートラルを達成する」という、かなり意欲的な目標設定と実現のための方策が示された。さらに、2015年に可決された「The Well-being of Future Generations (Wales) Act」(幸福な未来世代ウェールズ法)では、ウェールズの個々の住民やコミュニティの行動指針までもが盛り込まれている。

著者はウェールズ・トリニティ・セント・デイビッド大学名誉教授。ウェールズ自治政府で教育大臣や環境大臣を歴任し、環境問題や持続可能性に関するさまざまな提言を行い、法案の成立に尽力してきた。


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