『日本再生のための「プランB」』
-医療経済学による所得倍増計画
兪 炳匡 著 | 集英社(集英社新書) | 304p | 1,012円(税込)


1.なぜ「プランA」は日本で失敗するリスクが高いか
2.「プランB」とは何か?
3.「プランB」が地方経済を救う
4.日本再生のためのビッグ・ピクチャー


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

近年、日本経済の「再生」のために何をすればいいのかが盛んに論じられている。それらの「日本再生論」には、AIやIT、バイオなど科学技術でのイノベーションにチャンスを見出すものが多いようだ。
だが、成功するとは限らないそうした戦略“だけ”に頼るのでよいのだろうか。

本書では、従来の先端科学技術によるイノベーション誘導型の政策・戦略を「プランA」と呼び、その成功確率が高くはないことを指摘、プランAと並行した「プランB」の実行を提唱し、その具体案を示している。
たとえば「プランB」では、医療、教育、芸術・文化などの産業・職種を「非営利部門」が担い、雇用を創出するとともに、地方からの富の流出を減らすことを目指す。具体案として、人文社会科学や芸術のバックグラウンドを持つ人が「予防医療教育」のコーチとなることで、医療費を減らすと同時に雇用を拡大できると主張している。

著者は医療経済学者・医師で、神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター教授を務める。米国疾病管理予防センター(CDC)エコノミスト、カリフォルニア大学デービス校医学部准教授などを経て現職。


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