『Liquid 液体』
-この素晴らしく、不思議で、危ないもの
マーク・ミーオドヴニク 著 | 松井 信彦 訳 | インターシフト | 288p | 2,420円(税込)


はじめに 不可解で謎めいた性質
1.爆発…現代の魔法のランプに乗って
2.陶酔…アルコールの風味と毒に魅せられる
3.深遠…水の振動と波の凄いエネルギー
4.粘着…モノをくっつけて文明は進化した
5.幻想…オスカー・ワイルドの夢をかなえた液晶
6.本能…健康に欠かせない体液が嫌がられるわけ
7.一服…最高においしいコーヒー・紅茶を味わう
8.洗浄…液体石けんはアイデアの宝庫だ
9.冷却…冷蔵庫から人工血液まで
10.不滅…ボールペンを生んだ液体工学の天才
11.曇天…上唇の水分子から放電する稲妻へ
12.溶融…流動する液体の星の上に暮らして
13.持続…都市を自己修復するテクノロジー
おわりに 人類の未来と液体の力


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

人間は、日々生活する中で、さまざまな「液体」と関わっている。食事における飲料の摂取、手洗いやシャワー・入浴、発汗や排尿、毎日眺めるスマホの液晶も液体の性質を持っている。
海洋や河川、降雨など地球環境にも液体に関係するものは多い。さらに燃料の使用など、産業の発展にも液体は貢献してきた。

本書は、さまざまな種類の「液体」と人類の関わりを、多様なエピソードとともに語るサイエンスエッセイ。
燃料、アルコール、海、接着剤、液晶、体液、コーヒー・紅茶、液状石けん、冷蔵庫、ボールペン、気象、地球の芯にある液状金属といった広範なテーマのもと、液体の便利だが、時に危ない性質、そしてそれを利用した人類のイノベーションについて、著者が航空機で旅をするストーリーにのせて軽妙かつ詳細に解説している。

著者は、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)の「材料と社会」学部教授、同大学のインスティテュート・オブ・メイキング所長。前著『人類を変えた素晴らしき10の材料』は、全米ベストセラーにもなった。なおダイジェストでは、ボールペンの発明に関するエピソードを取り上げた。


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