『英国 vs ヨーロッパ その不安定な関係の歴史』
Britain and Europe in a Troubled World
Vernon Bogdanor 著 | Yale University Press | 176p


1.「控え、だが誇り高き控えだ」―ヨーロッパとかけ離れた英国
2.パンドラの箱とトロイの木馬 ―ヨーロッパにおける英国
3.ブレグジットと言ったらブレグジットだ ―ヨーロッパから離脱する英国
4.仲の深まらない連合 ―英国なきヨーロッパ


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

英国では2016年の国民投票でブレグジット(EU離脱)が決定、2020年2月に正式に離脱し、現在はEUとの自由貿易協定(FTA)締結など移行に伴うさまざまな手続きが進められている。
世界情勢にも影響するブレグジットに至るまでの英国とヨーロッパの関係には、どんな歴史的経緯があったのだろうか。

未邦訳の米国書籍である本書では、第二次世界大戦後からEU(欧州連合)成立など「統合」の方向に向かうヨーロッパと、西端の島国としてつかず離れずで接してきた英国の関係史を辿り、他国より遅れた英国のEC加盟、ブレグジットなどの背景を探っている。
ブレグジットについては、一般にEUの移民政策への英国民の反発などが主な原因とされているが、かつて「世界の覇者」として繁栄した大英帝国が「海の帝国」であったことにまで、原因を遡ることができるようだ。

著者のヴァーノン・ボグダノール氏は、長年にわたりオックスフォード大学で政治学を教え、現在はロンドンのキングズ・カレッジの政治学教授。アルバニア、チェコ共和国、ハンガリー、コソボ、イスラエル、トリニダードなどの政府顧問も務めてきた。


新規会員登録(無料)をすると本ダイジェストの続きをご覧いただけます。(2021年5月14日まで)会員登録はこちらから

既にSERENDIP会員の方は本ダイジェスト全文を下記から閲覧いただけます。

法人の会員はこちら

個人の会員はこちら