『現代の遊牧民「ノマド」の生き方』
-「移動」「移住」することのメリットとは
The New Nomads: How the Migration Revolution is Making the World a Better Place
Felix Marquardt 著 | Simon & Schuster UK | 288p


1.移住が生み出す変革力
2.成功への道
3.世界規模の移民
4.旅立ちのエネルギー
5.脱出!
6.難民と地域――「出てきたところへ帰れ(帰るな)」
7.レッテル貼りの限界
8.「デジタル移民」の光と影
9.放火魔の消防隊
結論 遠回りして帰ろう


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

近年、反グローバリゼーションや反移民の動きが欧米を中心に顕著になっている。そしてパンデミックにより、国家間の人の移動が制限されるようにもなった。
だが、人が新しい知見を得るには、さまざまな異なる文化を持つ場所での経験が有効だ。「移動」や「移住」は、人類の発展のために欠かせないのではないか。

英国発刊の未邦訳書籍である本書では、世界の国や地域間、あるいは国内で旅や移住を繰り返し、「ノマド(遊牧民)」と呼ばれる人々に焦点を当て、ノマドであることの個人として、また社会的なメリットを論じる。また、ITの発達に伴い可能となった「デジタルノマド」についても触れている。
移動、移住した人々は、その土地の文化や歴史、慣習について知識を得られるだけではない。とくに若者は、たとえば周囲の人から偏見の目で見られることで自分の相対的な立ち位置を知り、自己のアイデンティティを確立していける。ノマドになることには、高い教育効果があるのだという。

著者のフェリクス・マーカート氏は、若者の地位向上を目的としたシンクタンク、Youthonomicsの創立者で代表を務める。エマニュエル・マクロン仏大統領をはじめとする国家指導者たちに助言を与えてきた。オーストリア人と米国人の間に生まれ、パリで育つ。


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