『ユーラシア大陸の地政学』
-「海」の覇権を狙う中国・インド・ロシア
To Rule Eurasia's Waves: The New Great Power Competition at Sea
Geoffrey F. Gresh 著 | Yale University Press | 376p


1.ユーラシア大陸の新興大国による海上競争
2.ロシア、海洋ヨーロッパ、黒海・バルト海の勃興
3.地中海を争う
4.南西アジア海域に錨を降ろす
5.競技場としてのインド洋
6.中国の海上シルクロードと南シナ海
7.東アジアにおける競争の激化と海軍主義
8.海洋ユーラシアの未来のフロンティア-北極圏
9.海事競争の激化と海の変化


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

地球最大の大陸であるユーラシア大陸は、総陸地面積の約4割を占め、世界人口のおよそ7割が暮らしている。そしてそこには、中国、インド、ロシアという、近年経済成長を遂げた三つの「大国」が存在する。
長らく覇権国として君臨した米国の影響力が衰えつつあるとされる今、この3国の動きが注目される。

未邦訳の米国書籍である本書では、近年、経済面、軍事面で動きが目立つ中国、インド、ロシアの3国を中心に、ユーラシア大陸周辺の「海」における地政学上の戦略について、現状と展望を詳しく論じている。
中国とインドは、ユーラシアの南と東、インド洋から南シナ海までを舞台に、貿易やインフラ投資で勢力を争う。ロシアと中国は連携し、氷が融解し始めた北極圏をターゲットに、資源獲得や大西洋・太平洋へのアクセス強化などのメリット活用を狙っている。

著者のジェフリー・F・グレシュ氏は、米国ワシントンDCにあるナショナル・ディフェンス大学国際安全保障学部教授。国際安全保障を専門としており、主に海洋問題を研究対象としている。


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