『世界最大の資産運用会社「ブラックロック」のすべて』
BlackRock: Eine heimliche Weltmacht greift nach unserem Geld
Heike Buchter 著 | Campus Verlag | 320p


1.ブラックロック ――誰も知らない最強の企業
2.「ドイツ株式会社」の新しい大株主を紹介しよう
3.「巨像」の背後にいる男 ――ウォール街の負け犬
4.金融危機か、ブラックロックへの最大の恵みか
5.シャドーバンク:暗闇の中では見えない
6.ETF:すぐに尻尾が犬を振り回す
7.金融資本主義2.0
8.ブラックロックはいかに「ドイツ株式会社」を操縦するか
9.アラジン ――リンゴ園のジン
10.ウォール街の勢力図の変化
11.だがラリー・フィンクはまだ終わっていない


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界経済に多大な影響を与える巨大企業といえば、現代ではGAFAを思い浮かべる人が大半ではないだろうか。しかし、実はそれほど知名度が高くない企業が、多くの世界的大企業の経営を左右している。
その企業とは、米国ニューヨークを拠点とする資産運用会社「ブラックロック(BlackRock)」である。

未邦訳のドイツ書籍である本書では、世界最大規模の資産運用会社ブラックロックの全貌を、創業の経緯から現在の戦略までを描くことによって明らかにしている。
1988年に現在もCEOを務めるラリー・フィンク氏によって創業された、業界では後発のブラックロックは、日本を含む世界24カ国に拠点を構え、世界的な量的緩和やESG関連ファンドへの資金流入もあり、2021年3月末時点で運用資産は9兆ドルを超えている。世界中の大企業の大株主として経営に影響力を行使しており、舞台裏で暗躍する「黒い巨人」として経営者から恐れられる存在でもあるという。

著者のハイケ・ブフター氏は、2001年からウォール街で取材を続けるジャーナリスト。ドイツの全国紙「Die Zeit」ニューヨーク特派員として、2007年初めに金融危機を予測した。


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