『「ヨーグルト」のグローバル・ヒストリー』
Yoghurt: A Global History
June Hersh 著 | Reaktion Books | 160p


イントロダクション ヨーグルト:数千年続く流行食
1.バック・トゥー・ザ・フューチャー
2.ヨーグルト主義:宗教的な体験
3.マイクロ・マネジメント
4.ヨーグルト市場の開拓
5.カルチャー・ショック
6.直感的な反応
7.1に場所、2に場所、3に場所
8.自家製ヨーグルト


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

近年の健康ブームに乗って、注目が集まる「発酵食品」。腸内環境を整える「腸活」という言葉さえ生まれている。そんな発酵食品の世界的に見た代表格が「ヨーグルト」だ。
ヨーグルトのルーツは新石器時代まで遡ると言われており、各種宗教とも結びつくなど、人類の文化や歴史に深く関わりを持っている。

未邦訳の英国書籍である本書は、世界におけるヨーグルトの歴史を辿りつつ、宗教との結びつき、ダノンをはじめとするメーカー各社の戦略など、ヨーグルトにまつわるあらゆる側面を論じている。
諸説あるが、ヨーグルトは新石器時代の狩猟採集から徐々に酪農が始まった頃、「偶然の産物」として生まれた。そして遊牧民の保存食の食材として各地に伝えられ、世界に広まっていった。現代では、世界最大のヨーグルトメーカーとなったグローバル企業「ダノン」が、さまざまな戦略を打ち出し、健康ブームの立役者の一人となっている。

著者のジューン・ハーシュ氏はニューヨーク在住で、家庭料理好きが高じて、料理レシピに関する講師を務め、グルメライターとして執筆にも携わる。ナチスドイツ占領下のユダヤ人の食事や、ユダヤ教の戒律に沿った肉料理など、ユニークなレシピ本も執筆している。


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