『キューバの「生き残り」戦略』
We Are Cuba!: How a Revolutionary People Have Survived in a Post-Soviet World
Helen Yaffe 著 | Yale University Press | 288p


イントロダクション  「我々はキューバだ!我々は続いていく!」
1.(社会主義的)発展の挑戦
2.危機を乗り切る:特別期
3.フィデル・カストロの市民軍:思想の戦い
4.人々に電力を:エネルギー革命
5.キューバのバイオテクノロジー革命の興味深い事例
6.キューバの医療国際主義:白衣の軍隊
7.キューバとアメリカ:変われば変わるほど、変わらない?
8.ラウル・カストロの改革:社会主義の効率化か資本主義の開放か?
9.キューバの綱渡り:計画と市場の狭間で
10.国交回復後の時代を生き抜く


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

中米、カリブ海に浮かぶ島国であるキューバ。1959年のフィデロ・カストロが主導したキューバ革命で社会主義国家が樹立して以来、米国との国交断絶、経済封鎖が続いたこともあり、その実情や実力が覆い隠されてきた面もある。
貧困のイメージも強いキューバは、実はバイオテクノロジーの先進国なのだ。

未邦訳の米国で刊行された本書は、革命後、また1991年のソビエト連邦崩壊後の混乱の中で、国家として生き残りを模索したキューバの苦闘の歴史を綴っている。
キューバは、革命後のソ連への接近、米国系企業国有化などが米国との対立を呼び、約60年の長きにわたり経済封鎖を受けた。だが、その中で、国家主導でバイオテクノロジーの先端研究を推進し、インターフェロン治療薬、肺がん免疫治療薬といった革新的な新薬を開発するに至った。

著者のヘレン・ヤッフェ氏は、英国スコットランドのグラスゴー大学経済・社会史講師。主にラテンアメリカとキューバの開発について教えている。なお、ダイジェストではバイオテクノロジー革命に関する章を取り上げた。


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