『孤独は社会問題』
-孤独対策先進国イギリスの取り組み
多賀 幹子 著 | 光文社(光文社新書) | 248p | 946円(税込)


1.孤独担当大臣の創設
2.孤独を救う一歩
3.英王室の役割
4.ノブレス・オブリージュ
5.ロンドンを歩けば
6.弱者を切り捨てない社会


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

高齢者をはじめとする単身世帯の増加、ひきこもり問題、コロナ禍に伴う孤立の不安などに対処するべく日本政府は2021年2月、内閣官房に「孤独・孤立対策室」を設置、坂本哲志内閣府特命担当相を「孤独・孤立担当大臣」に任命した。
孤独問題を担当する大臣の設置は、英国に次ぐ世界で2例目となる。

本書では、英国における2018年の世界初「孤独担当大臣」設置の経緯やその狙い、現状を解説。また、それ以前からの英国の慈善団体の活動や、そのパトロンである英国王室の役割などを紹介し、彼の国の社会に根づく弱者への思いやりの精神を浮かび上がらせる。
高齢者を孤立や孤独感から救い、社会と密接につながりながら自らの価値を認識してもらうことをめざす慈善団体は、「高齢者の夢をかなえる」というユニークなイベントを実施。コミュニティーが自発的に高齢者たちの助けとなれる仕組みを提供している。

著者は企業広報誌の編集長を経てフリーのジャーナリストに。女性、教育、社会問題、異文化、王室をテーマに取材。1983年よりニューヨークに5年、95年よりロンドンに6年ほど住む。元・お茶の水女子大学講師。


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