『エネルギーをめぐる旅』
-文明の歴史と私たちの未来
古舘 恒介 著 | 英治出版 | 416p | 2,640円(税込)


1.量を追求する旅 -エネルギーの視点から見た人類史
2.知を追究する旅 -科学が解き明かしたエネルギーの姿
3.心を探究する旅 -ヒトの心とエネルギー
4.旅の目的地 -エネルゲイアの復活


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

私たち人類の生存を脅かしかねない「気候変動」。それを抑えるためには、エネルギー問題の解決が不可欠といえる。そもそも人類は、大量のエネルギーを消費することで文明を築き上げてきた。
未来への持続可能性のために、古来の私たちとエネルギーの関係をあらためて問い直すことが必要ではないだろうか。

本書では、火の利用に始まる人類とエネルギーの歴史とその意味づけを行いつつ、現代文明、現代社会が陥った問題の本質と、それを解決するための未来への道筋を描き出している。
人類を含む生物の発生や進化、文明や社会の構築などはすべて、エネルギーを受け入れ、放出する流れの中で現れた局所的な「秩序」であり、エネルギーが枯渇すれば成立しない脆弱な構造なのだという。それを踏まえ、気候変動などの問題に対処するには、自然界のエネルギーの流れと資源の循環に、社会の構造や人類の活動を極力合わせていかなければならないと、著者は主張する。

著者は、JX 石油開発(株)技術管理部長。1994年に日本石油(当時)に入社し、リテール販売から石油探鉱まで、石油事業の上流から下流まで広範な事業に従事してきた。


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