『作家オスカー・ワイルドの肖像』
-19世紀から現代に続く「美的感覚」を“発明”した芸術至上主義者
The Invention of Oscar Wilde
Nicholas Frankel 著 | Reaktion Books | 288p


1.「オスカー・ワイルド」の誕生
2.英国らしさの詩
3.何も申告するものはない、私の天才さ以外は
4.「誤解からの結婚」:1883-6年のロンドン
5.散文のリズム的価値:ワイルドの小説におけるキャリア
6.逆説と倒錯:反体制思想家としてのワイルド
7.個人的な表現モードとしてのドラマ
8.「少年を愛する詩人」
9.囚人c.3.3.
10.セバスチャン・メルモス


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

イノベーションに有効な思考法の一つとして「アート思考」が注目されている。アート思考について考える際に、そもそもアート(芸術)とは何か、あるいは芸術と社会の関係について知識を身につけてみてはどうだろう。
19世紀の作家オスカー・ワイルドの思想を辿ることで、その目的が果たせるかもしれない。

未邦訳の英国書籍である本書では、アイルランド出身の詩人、小説家、劇作家、評論家で2020年に没後120周年を迎えたオスカー・ワイルドの生涯と作品を追いながら、その芸術に対する考え方や、後世への影響などについて論じている。
オスカー・ワイルドは、1854年、ヴィクトリア朝時代のダブリンに生まれ、オクスフォード大学在学中に発表した詩や、その奇抜な服装などが注目され、頭角を表す。耽美主義、ダンディズムを追求した数々の作品(小説、戯曲、エッセイなど)で名声を得るが、1895年に当時違法とされていた同性愛行為が咎められ投獄、破産を宣告される。失意の中で、1900年に病死した。

著者のニコラス・フランケル氏は、米国バージニア・コモンウェルス大学の英語教授。オスカー・ワイルドに関する多くの書籍を執筆または編集している。


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