『世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ』
増田 ユリヤ 著 | ポプラ社(ポプラ新書) | 188p | 1,045円(税込)


1.科学者を知らなかったハンガリーの少女が研究に目覚めるまで
2.娘のテディベアにお金をしのばせて渡米
  40年に及ぶ挫折続きのRNA研究
3.mRNA研究の画期的な発見 新型コロナワクチンの開発へ
スペシャルインタビュー 山中伸弥教授に訊く


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

猛威を振るう新型コロナウイルスに有効なワクチンが開発され、接種が進んでいる。2021年10月末までに世界で30億人以上、日本でも9000万人超が、必要回数の接種を完了している。
接種がすすんでいるのは従来のワクチンとは仕組みが異なるmRNAワクチン、その開発者の一人がカタリン・カリコ氏である。

本書では、新型コロナウイルスワクチン開発の中心人物であり、ファイザーと共同してワクチン開発に携わった独企業ビオンテックの副社長でもあるハンガリー出身の研究者、カタリン・カリコ氏について、本人や関係者へのインタビューなどから、時に降格されたり、研究費が出ないなどの憂き目にあいながらも40年にわたり研究を続けてこられたのはなぜなのか、その背景に迫っている。
1955年にブダペスト近郊に生まれたカリコ氏は、庭の鳥の巣を観察するなど、あらゆる自然に興味・関心を持つ好奇心旺盛な子どもだった。この故郷での経験と生涯の恩師との出会いが、科学者としての素養を育んだ。現在のセゲド大学を卒業後、ハンガリー科学アカデミーセゲド生物学研究所でRNAの研究を始める。その後渡米し、ペンシルベニア大学で、エリオット・バーナサン氏やドリュー・ワイズマン氏、日本人研究者の村松浩美氏といったパートナーとともに、mRNAワクチン開発の核となる技術の研究を進めていった。

著者はジャーナリスト。現在コメンテーターとしてテレビ朝日系列「大下容子ワイド!スクランブル」などで活躍。


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