『ゴミに未来を託した男 石井邦夫伝』
杉本 裕明 著 | 幻冬舎 | 302p | 1,650円(税込)


1.廃棄物の世界に出会う
2.リサイクルに目覚める
3.何でも一番がいい
4.更なる発展へ
5.業界の未来


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

海洋プラスチックごみ問題をはじめ、ごみの処分やリサイクルが世界的な課題となっている。
EUは2020年、従来は廃棄されてきたごみを資源と捉え、廃棄物を出さずに資源を循環させる「サーキュラー・エコノミー」を産業政策と位置づけ、行動計画を策定した。では、日本のごみ問題はどうなっているのだろうか。

本書は、日本の廃棄物処理業界を牽引し、2018年に志半ばで他界した市川環境エンジニアリング(本社:千葉県市川市)元社長、石井邦夫氏の評伝である。父親の経営する廃棄物処理会社に入社した石井氏は、国内ではいち早く1980年代初頭から、プラスチックごみのリサイクルに取り組んできた。
前例のない取り組みに試行錯誤を重ねつつ、グループ会社を含めた市川環境エンジニアリングの売上を150億円にまで成長させるとともに、2010年には全国産業廃棄物連合会の会長に就任。産業廃棄物処理業を「資源循環産業」にすると唱え、つねに業界全体のことを考えながら、廃棄物処理業振興のための業法整備に向けた働きかけなどを行った。

著者は、フリージャーナリスト。1980年から2014年まで朝日新聞記者。廃棄物、公害、地球温暖化など環境問題全般に精通し、霞が関行政のウォッチを続けてきた。著書多数。


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