『思いがけず利他』
中島 岳志 著 | ミシマ社 | 184p | 1,760円(税込)


1.業の力 ――It’s automatic
2.やって来る ――与格の構造
3.受け取ること
4.偶然と運命


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

SDGsに積極的に取り組む企業が増えている。「地球上のすべての人が幸福に暮らし続けられる」ためのSDGsにコミットすることは「利他」の行為だと認識されている。
企業だけでなく、ボランティアや寄付など、個人の利他的行為も広がりつつある。私たちは改めて「利他とは何か」を考えるべきなのかもしれない。

本書では、時に「うさん臭い」「偽善的」「押しつけがましい」とネガティブにも捉えられがちな「利他」の行為について、その本来のあり方を考察。立川談志の落語論、浄土真宗の開祖・親鸞の教えなどさまざまな角度から「利他」の本質を論じている。
本来の利他の精神は、他者への共感から「何かをしてあげよう」と意図することで生じるのではなく、無力で「どうしようもない」自分を認識した時に、自己の意思を超えて“思いがけず”宿るものだという。

著者は東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年『中村屋のボース』(白水社)で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞を受賞している。


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