『くじ引き民主主義』
-政治にイノヴェーションを起こす
吉田 徹 著 | 光文社(光文社新書) | 216p | 858円(税込)


はじめに 政治のイノヴェーションに向けて
1.作動しない代表制民主主義
2.増発する「くじ引き民主主義」
3.参加して、議論する民主主義
4.くじ引きの歴史と哲学
終.「スローな民主主義にしてくれ」


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「民主主義」の体制をとる先進諸国で、政治に機能不全や歪みが生じているという指摘が、近年聞かれるようになった。ポピュリスト政権の誕生や、政党同士の分断、「ねじれ」による政策決定の停滞などだ。
現在の、選挙で選ばれた代表による民主主義に問題があるならば、別のやり方を模索すべきだろう。

本書では、「くじ引き(無作為抽出)」で選ばれた一般市民の代表が話し合い、その結果を意思決定に役立ててもらうという「くじ引き民主主義(ロトクラシー)」について、事例を紹介しながら、その「政治にイノヴェーションを起こす」可能性を探っている。
くじ引き民主主義は、欧州などの多くの先進国で実際に取り入れられており、日本でも自治体などに事例がある。現在、大多数の国が採用している「代表制民主主義」の弱点や瑕疵を補完するものとして、専門家の間で研究が進められている。

著者は同志社大学政策学部教授。日本貿易振興機構(JETRO)パリ・センター調査担当ディレクター、パリ政治学院招聘教授、ニューヨーク大学客員研究員、北海道大学法学研究科教授などを経て現職。


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