『ミャンマー金融道』
-ゼロから「信用」をつくった日本人銀行員の3105日
泉 賢一 著 | 河出書房新社(河出新書) | 224p | 935円(税込)


1.「これから面白くなる」と言われたミャンマーへ
2.まずは制度を
3.日本人銀行員、法をつくる
4.「実ばかりCEO」の格闘
5.地場銀行のCOOとなる
終.クーデターの傷跡


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

国軍による市民弾圧で危機的状況にあるミャンマーだが、2010年前後からテイン・セイン大統領(当時)が軍政下での民主化を進め、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)による政権が引き継いだ時期があった。
その頃、同国の民主化と経済成長に必須の金融基盤の強化に奔走した日本人銀行員がいた。

本書では、海外経験がほぼ皆無なのにも関わらず突如ミャンマーに赴任することになった元銀行員が、同国の中小企業のための信用保証制度をゼロから作り上げるなどの現地での奮闘ぶりを自ら描く。
著者の泉賢一氏は、三井住友銀行に勤務していた2013年、それまで日本国内勤務であったが突如、ミャンマーの金融政策に関わるミッションを担うことになった。銀行口座を持っている成人が全体の5%しかいなかったミャンマーで泉氏は、法整備も含めて中小企業のための信用保証制度をつくり上げ、その後、住宅ローンの仕組みを構築するために、地場銀行のCOOを務めることになる。

著者は現在、住友林業勤務。三井住友銀行の行員としてミャンマー赴任の後、2019年から一般財団法人日本建築センター嘱託職員をへてミャンマー住宅開発インフラ銀行COOを務めた。


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