『ブットー一族』
-パキスタン政治における根深い対立の歴史
The Bhutto Dynasty: The Struggle for Power in Pakistan
Owen Bennett-Jones 著 | Yale University Press | 320p


1.ブットー一族と植民地主義者たち
2.ズルフィカールの躍進
3.力を得たズルフィカール
4.ズルフィカールの失脚
5.ブットー一族の反抗
6.ベナジールの勝利
7.ベナジール:権力と亡命
8.暗殺
9.一族の未来


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2021年8月に終結したアフガニスタン戦争において、アフガニスタンとともに主要な関係国であったのが隣国のパキスタンだ。今後のアフガニスタンの安定化や国際テロ対策においても重要であり、地政学上、欧米諸国も注視している。
だが、パキスタンの政情はなかなか安定する兆しがない。これには、どのような事情や背景があるのだろうか。

未邦訳の米国書籍である本書は、パキスタンの歴代の首相を輩出した主要政治一家である「ブットー一族」の歴史を通じて、パキスタンの複雑な政治情勢およびその変遷を詳細に分析している。
欧米諸国との関係を保ちながら、国内の軍部やイスラム原理主義グループと妥協や対立を繰り返してきたブットー一族が抱えたジレンマには、パキスタンが抱える問題の本質が表れているようだ。

著者のオーウェン・ベネット・ジョーンズ氏は、元BBCの特派員で、現在はフリーランスのジャーナリスト。フィナンシャル・タイムズ、ガーディアンなどに寄稿し、数々のジャーナリズム賞の受賞歴を持つ。


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