『メダルよりも大事なこと』
-戦後の日本における障がい者スポーツの歴史
More Than Medals: A History of the Paralympics and Disability Sports in Postwar Japan
Dennis J. Frost 著 | Cornell University Press | 336p


イントロダクション 日本におけるパラリンピック・ムーブメント
1.東京のもうひとつのゲーム
2.失われたゲーム
3.日本の「障がい者スポーツ発祥の地」
4.転機
5.アスリートファースト


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界における障がい者スポーツは、19世紀末~20世紀前半から、欧米などで散発的に行われてきた。また、現在では広く行われるようになった日本の障がい者スポーツは、1964年のパラリンピック開催を契機として、障がい者福祉の基礎となる制度、組織、競技会などの確立とともに発展してきた。
近年、ダイバーシティ&インクルージョンの観点からも注目が集まり、多くの企業もスポンサーとなっているパラスポーツであるが、その歴史はどのようなものなのだろうか。

未邦訳の米国書籍である本書では、米国人で、日本のスポーツ史を研究する著者が、国際的な潮流に触れながら、日本の障がい者スポーツの発展と日本社会への影響を考察している。
1964年の東京パラリンピックから、1998年の長野冬季パラリンピックを経て、東京2020大会にいたるまでに、世界および日本社会での障がい者福祉制度の整備とともに競技環境が整えられていったことが、今日の障がい者スポーツの発展につながったようだ。

著者のデニス・J・フロスト氏は、米国カラマズー大学歴史学部東アジア社会学科准教授。


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