『菌類が世界を救う』
-キノコ・カビ・酵母たちの驚異の能力
マーリン・シェルドレイク 著 | 鍛原 多惠子 訳 | 河出書房新社 | 372p | 3,190円(税込)


序.菌類であることはどんな心地なのか
1.魅惑
2.生きた迷路
3.見知らぬ者どうしの親密さ
4.菌糸体の心
5.根ができる前
6.ウッド・ワイド・ウェブ
7.ラディカル菌類学
8.菌類を理解する


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

身近ながら生態がよく知られていない生物の一つに、キノコやカビ、パンやアルコールを発酵させる酵母菌などの「菌類」がある。数マイクロメートルの微小なものから数平方キロメートルにも及ぶ巨大なネットワークを形成するものまでさまざまだ。
動物でも植物でもない菌類は、人類とどのように関わっているのか。

本書では、これまでにわかっている菌類の不思議な生態を紹介しながら、菌類コンピュータ、汚染物質の分解、エコな素材としての使用など、人類のパートナーとしての可能性を探っている。
現在、9割以上の植物種が、菌類と共生している。根と菌根菌から成る菌根は地下でネットワーク(ウッド・ワイド・ウェブ)を形成しており、植物同士をつなぎ炭素や養分を流通させているという。

著者は英国の生物学者。スミソニアン熱帯研究所のリサーチフェローとして、パナマの熱帯雨林で地中の菌類ネットワークを研究。ケンブリッジ大学で熱帯生態学の博士号を取得している。


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