『グリーン・トランスフォーメーションの政治学』
The Politics of Green Transformation
Ian Scoones, Melissa Leach, Peter Newell 編著 | Routledge | 238p


1.グリーン・トランスフォーメーションの政治学
2.グリーンとは何か? 変革の要請と知識の政治
3.GXの議論における「科学」
4.トランスフォーメーションの解放
5.資本主義におけるGXの政治性
6.GXの政治学 フィードバック効果と制度的背景
7.ボトムアップのGX? 草の根のイノベーションの政治学
8.GXの実行
9.グリーン起業国家
10.GXのためのファイナンス
11.近道はあるのか?


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

化石燃料から再生可能エネルギーや脱炭素化への転換に向けて社会や経済を変革させる「グリーン・トランスフォーメーション(GX)」の取り組みが、世界で広がりを見せている。GXには、技術革新とともに、市場形成、市民の理解と普及など困難な課題がつきまとう。国家レベルの政策と戦略が欠かせない。

未邦訳の英国書籍である本書では、環境や開発にかかわる専門家や研究者たちが、各国におけるGX実現のために誰が何をすればいいのかを論じている。
GXのアプローチには、政府や行政による“トップダウン”と、起業家や市民による“ボトムアップ”があり、前者では、再生可能エネルギー産業などを振興するために、国家自身がリスクを取った投融資を行うべきと指摘。一方で、ボトムアップのアプローチでは、国家が不必要に介入せず、コミュニティ自身の解決力を促進すべきだと説く。7年前に出版された書籍ではあるが、その後の状況も踏まえた上で歴史を振り返ると、学ぶべき要素は多いのではないだろうか。

編著者のイアン・スクーンズ氏は、英国サセックス大学開発研究所のプロフェッショナル・フェロー。メリッサ・リーチ氏は、同研究所のディレクター。ピーター・ニューエル氏は、英国サセックス大学国際研究学部教授。


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