『Just Money――未来から求められる金融』
カトリン・カウファー/リリアン・ステポネイティス 著 | 江上 広行 監訳 | 大濱 匠一 訳 | 一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい) | 192p | 2,200円(税込)


1.ジャスト・マネー――変化をもたらす手段としての金融
2.トライアングルアンカー
  ――ガバナンス、組織、リーダーシップを再考する
3.ジャスト・バンキングをめぐる制度的な課題と機会
4.インパクトを理解するための学習基盤
5.ジャスト・マネー――エゴシステムからエコシステム金融へ


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

SDGsの広まりにつれ、世界的にあらゆる業種の企業や組織が社会的課題の解決に向けた取り組みを進めるようになってきている。「金融」も例外ではない。
中でも新しい金融のあり方として注目されるのが、社会的課題や環境問題の解決をコア・ミッションに掲げ、利益追求よりもそれらを優先する金融機関だ。

本書では、金融を手段にした貧困や格差、食料問題、環境問題などの解決を主目的に設立され、活動する金融機関を「ジャスト・バンキング」と名づけ、世界各国における具体例を紹介しながら未来の金融のあるべき姿を探っている。
書名およびジャスト・バンキングの“just”には“fair(正しい、公正な)”と“only(ほんの…にすぎない)”という二つの意味があり、本書ではこの両方の意味を「新しい金融」の本質を示すものとして用いている。すなわち「金融とは人々の幸福のための単なる道具にすぎない」ということだ。

著者のカトリン・カウファー氏は、MIT都市研究計画学部コミュニティ・イノベーターズ・ラボ(CoLab)のJust Moneyプログラムディレクターおよびプレゼンシング・インスティテュートのエグゼクティブ・ディレクター。リリアン・ステポネイティス氏は、米国セルフ・ヘルプ連邦信用組合(SHFCU)の特別プロジェクトマネジャー、MITコミュニティ・イノベーターズ・ラボ(CoLab)の大学院フェロー。


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