『肝臓のはなし』
-基礎知識から病への対処まで
竹原 徹郎 著 | 中央公論新社(中公新書) | 248p | 902円(税込)


1.食べ物、占い、そして黄疸 ―人と肝臓の出合い
2.歴史の中の肝臓 ―「肝臓の構造」はいかに記述されてきたか
3.「沈黙の臓器」の仕事 ―肝臓の機能
4.アルコールvs.肝臓 ―飲んでいい人、だめな人
5.肝炎との戦い ―研究者の格闘の歴史
6.肝臓がんの特徴 ―肝臓の線維化とがん化
7.肝硬変の怖さ ―肝不全と門脈圧亢進症
8.肝臓の病気をもっと知る ―代表的な肝臓病
終.肝臓を守るためにできること


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「非常に大切な物事」を指す「肝心要(肝腎要)」という言葉に入っている「肝」は「肝臓」を意味するとされている(心は心臓、腎は腎臓)。
人体で脳と並ぶ最大級の臓器である肝臓は、生体の恒常性を維持するための、きわめて重要性の高い多様な機能を果たしている。どんなメカニズムで働いているのだろうか。

本書では、日本人の4~5人に一人の割合で肝機能に異常があるとされながら、「どんな働きをする臓器なのか」が一般にあまり知られていない肝臓について、基礎知識を解説。
「沈黙の臓器」と言われ、異変が気づかれないことも少なくない肝臓は、体中のエネルギーを調整し、老廃物や、薬やアルコールなど体外からの異物を処理する。その重要さゆえに、肝硬変、肝臓がんなどの病気は重篤になりやすく、時に人命にも関わる。

著者は大阪大学大学院医学系研究科教授(消化器内科学)。医学博士。2018年から日本肝臓学会理事長、2022年4月から大阪大学医学部附属病院病院長を務める。


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