『刑法的思考のすすめ』
-刑法を使って考えることの面白さを伝えたいんだよ!
仲道 祐樹 著 | 大和書房 | 272p | 1,870円(税込)


1.刑法的思考の前に:本書でやろうとしていること
2.殺人罪(刑法199条)を使って考える
3.身近な犯罪を使って考える
4.刑法的思考の限界とその先
5.刑法的思考の後で:刑法について知る


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

法治国家である日本では、国民の意志によって定められた法律によって争いの解決が図られ、安心して暮らせる社会が実現している。
基本となる法律は「六法」と呼ばれるが、その中に含まれる「刑法」は、犯罪に対する処罰の基準を定めたものだ。刑法を使う場面では、研ぎ澄まされた論理的思考が必要になる。

本書では、刑事裁判などで有罪無罪や量刑を判断する際に使われる思考を「刑法的思考」と名付け、実際の事件や、それをモデルにした、あるいは架空の事例を挙げながら、いかなる方法で、どういうことに気をつけながら思考すべきかを解説。条文を覚えるのではない、エキサイティングな「思考戦」である刑法学の魅力を伝えている。
刑法には「どう考えるか」は書かれていないため、条文やその中にある文言をどう解釈するか、という正解のない問いを考えていかなければならない。そのための刑法的思考は、あらゆる場面で役立つロジカルシンキングのトレーニングにもなるという。

著者は刑法学者で、早稲田大学社会科学総合学術院教授。大学では「刑法総論」「刑法各論」の授業を担当。刑法の基礎原理や刑罰を使うことのできる理論的な限界について研究している。なお、ダイジェストで事例に登場する人物はすべて仮名であり、実在するいかなる個人も示すものではない。


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