『会計と経営の七〇〇年史』
-五つの発明による興奮と狂乱
田中 靖浩 著 | 筑摩書房(ちくま新書) | 256p | 924円(税込)


まえがき お札になった酔いどれ殺人者
1.ルネサンスを支えた簿記の技術<イタリア>
2.大航海時代に広げすぎた多角化経営<スペイン>
3.寛容の精神が生んだ株式会社と証券取引所<オランダ>
4.決算書を情報公開した浪費国家の混乱<フランス>
5.線路と利益計算は続くよ、どこまでも<イギリス>
6.そしてすべてがつながった<アメリカ>
あとがき(感謝とともに)


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「ヒト・モノ・カネ」をやりくりする経営において、「カネ」のやりくりを扱うのが「会計」である。
企業が事業計画や経営戦略を考える上でも、投資家が投資先を選ぶ上でも、財政状態や業績を記録・計算・管理し報告する方法や仕組みは欠かせない。したがって会計は、経済の発達と共に世界で発展してきた。

本書は、会計の基本と考え方、さらに発展の経緯を、約700年の歴史に沿い、関係する人物に焦点を当てながら、軽妙な語り口で紹介している。とくに会計の発展について「簿記」「株式会社」「証券取引所」「利益計算」「情報公開」の5つの発明に整理し、順番に解説することで金融市場の全体像を概説。
イタリアでは、分散した拠点を管理するために「簿記」が生まれたほか、アメリカでは、世界恐慌後にクリーンな証券市場を実現するため、パブリックな「情報公開」が行われるようになったという。

著者は作家、公認会計士。田中靖浩公認会計士事務所所長。早稲田大学卒業後、外資系コンサルティング会社などを経て現職。中小企業向け経営コンサルティング、経営・会計セミナー講師なども行う。


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