『画聖 雪舟の素顔』
-天橋立図に隠された謎
島尾 新 著 | 朝日新聞出版(朝日新書) | 272p | 935円(税込)


はじめに 画聖 雪舟への疑問
序.なみだでねずみ
1.天橋立図の謎
2.雪舟あらわる
3.雪舟のイメージ戦略
4.雪舟入明
5.豊後と美濃への旅
6.再び天橋立図


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

室町時代に活躍した画僧として知られる雪舟は、「画聖」「日本の水墨画の始祖」などと称えられる。しかし、実際の雪舟の人生は、本当にこのイメージ通りだったのか? 
最晩年に描かれた国宝「天橋立図」をはじめとする史料をもとに、時代のコンテクストに当てはめて彼の人生を見直すと、疑問点も多くあるようだ。

本書は「天橋立図」など雪舟の画の原本や模本、描かれた地の写真などを多く用いて比較検証するほか、雪舟が生きた時代や場所を丁寧に追うことで、その「素顔」に迫っている。
「画僧」として水墨画と禅を追求したイメージが強い雪舟だが、実際には、山口を拠点としていた大名・大内氏に「画僧」兼「知客(禅寺で客を接待する役僧)」として抱えられ、仏教界の巨大なネットワークを生かしながら、政治的にも大きな役割を果たしていたと考えられるという。また、「天橋立図」に詳細に描かれている地形や建物、土地の情報は、アート作品であるだけでなく、政治的、軍事的な意味をもあわせ持っていたようだ。

著者は学習院大学教授。独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所美術部広領域研究室長、多摩美術大学教授を経て2012年より現職。


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