『デジタルシルクロード』
-米国は中国の「デジタルインフラ支配」を阻止できるのか
The Digital Silk Road: China's Quest to Wire the World and Win the Future
Jonathan E. Hillman 著 | Profile Books | 368p


1.ネットワーク戦争
2.Ctrl + C
3.「人がいるところならどこへでも」
4.5000億の目
5.インターネットのシワ
6.高台にある司令塔
7.ネットワーク戦争に勝つために


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

中国が推し進める「一帯一路」では、港湾や道路、施設などの物理的インフラの整備が注目されがちだ。しかし、一帯一路には「デジタルシルクロード」が含まれるのを見落としてはならない。
発展途上国とのネットワークを構築し、情報通信分野での覇権を狙う中国に米国が対抗するにはどうすればいいのだろうか。

未邦訳の英国書籍である本書では、チャイナテレコムなどの「ビッグ3」、ファーウェイ、ヘントングループといった中国企業の海外進出や、中国が主導する海底ケーブル敷設事業などの現状や計画などを通じて、「デジタルシルクロード」における中国の狙い、他国への影響などを詳細に分析する。
また、このような中国の動きに米国が対抗する手段の一つとして、同盟国を中心に「オープンな経済連合」を構築することを主張。インドなどを巻き込みながら、より有益なインフラ整備を発展途上国や低所得国に提案していくべきと論じている。

著者のジョナサン・E・ヒルマン氏は、米国国務長官の政策企画室シニアアドバイザー。米国のシンクタンクである戦略国際問題研究所(CSIS)のシニアフェローを務めた経験を持つ。中国の経済・外交政策の分析を専門とする。


新規会員登録(無料)をすると本ダイジェストの続きをご覧いただけます。(2022年8月26日まで)会員登録はこちらから

既にSERENDIP会員の方は本ダイジェスト全文を下記から閲覧いただけます。

法人の会員はこちら

個人の会員はこちら