『集団浅慮』
-政策決定と大失敗の心理学的研究
アーヴィング・L・ジャニス 著 | 細江 達郎 訳 | 新曜社 | 600p | 4,730円(税込)


1.はじめに──なぜそんなに誤算するのか?
2.完膚なき失敗──ピッグス湾侵攻
3.北朝鮮の内と外──「誤った敵との誤った戦争」
4.真珠湾再訪、あるいは、なぜ要塞は眠っていたのか
5.ベトナム戦争のエスカレーション
  ──どのようにして起こりえたのか
6.キューバミサイル危機
7.マーシャルプランの作成
8.集団浅慮症候群
9.ウォーターゲート隠蔽
  ──操作に巧みな者たちが、いかにして避けえた泥沼にはまったのか
10.一般化──集団浅慮に、誰が、いつ、なぜ、屈するのか
11.集団浅慮を阻止する


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

優れた資質をもつリーダーやメンバーで構成された集団や組織が、時として判断を誤り、大失敗を招くことがある。これは企業や政府、官庁、軍などの大きな組織だけでなく、数人の小集団にも起こりうる。
不運もあるが、多くの場合、想定の甘さや、意思決定プロセスの瑕疵が疑われる。集団はなぜ誤るのだろうか。

本書は、原書が1972年に米国で出版(1982年に改版)された社会心理学の重要文献の完訳。ピッグス湾侵攻、朝鮮戦争拡大など、米国の歴史的な政策決定を取り上げ、集団が失敗に結びつく意思決定をしてしまう心理学的プロセスを「集団浅慮(groupthink。集団思考とも訳される)」と名づけ、詳細に分析している。
1961年、キューバの革命政権を打倒すべく米国のCIA(中央情報局)が画策した軍事侵攻(ピッグス湾侵攻)を、時のケネディ政権が承認した事件は、米国史上稀に見る大失敗として知られる。だが、翌年の「キューバミサイル危機」において、ジョン・F・ケネディ大統領とその側近の判断が功を奏し、危機の回避に成功した。この時に意思決定をしたメンバーは、ピッグス湾侵攻の時と重なっていたのだが、なぜ今度はうまくいったのだろうか。

著者のアーヴィング・L・ジャニス(1918-1990)は、米国イェール大学を中心に活躍した社会心理学者。カリフォルニア大学名誉教授。集団浅慮のほか、態度変容の研究でも成果を上げている。


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