『22世紀の民主主義』
-選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる
成田 悠輔 著 | SBクリエイティブ(SB新書) | 240p | 990円(税込)


A.はじめに断言したいこと
B.要約
C.はじめに言い訳しておきたいこと
1.故障
2.闘争
3.逃走
4.構想
おわりに:異常を普通に


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

近年、世界中のさまざまな論者が、資本主義や民主主義の限界、危機、衰退などを主張している。
民主主義については、グローバル化や情報化などによって社会の仕組みが大きく変わったにもかかわらず、政治システムが旧態依然としたままだという指摘がよくみられる。では、何をどのように変えればよいのだろうか。

テレビやネットメディアで注目される若手研究者・事業者である著者による本書は、選挙制度に基礎を置く現代の民主主義が「劣化」してきていることを検証し、それに代わる、より正確に民主主義の理念を具現化する仕組みとして「無意識民主主義」という大胆な提案を行っている。
無意識民主主義とは、選挙結果だけでなく、インターネットや監視カメラが捉える会議や街中・家の中での言葉、表情やリアクションなどの匿名データを収集し、そこに現れる「民意データ」を、アルゴリズムで解析し、政策や意思決定に結びつける、というものだ。これが実現すれば、政策は自動で無意識的に実行されるものになり、意思決定者としての政治家は不要になるという。

著者は、イェール大学助教授、半熟仮想株式会社代表。専門は、データ・アルゴリズム・ポエムを使ったビジネスと公共政策の想像とデザイン。ウェブビジネスから教育・医療政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、企業や自治体と共同研究・事業を行う。


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