『鉄道ビジネスから世界を読む』
小林 邦宏 著 | 集英社インターナショナル(インターナショナル新書) | 176p | 858円(税込)


1.鉄道ビジネスがデザインする「権力」と「国家」
2.中国の融資の罠とグローバル・スタンダード
3.欧米のスタンダードか中国のやり方かの二元論を超える
4.変化と流動の時代のビジネスチャンス
5.会社を辞めて見つけた自分のスタンダード


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

中国の高速鉄道は、脱線事故などで安全性を疑問視する声がある一方で、アジアやアフリカ諸国で次々と導入が進んでいる。
欧米諸国や日本の感覚では「危険」にも映る中国の高速鉄道が、途上国で受け入れられているのは、それらの国に従来とは異なる新たな「スタンダード」が浸透しているからかもしれない。

本書は、主にアフリカ諸国に対して中国が行っている鉄道ビジネスなどの開発支援の実情を解説している。
中国のアフリカ諸国支援は、日本を含む先進諸国の「スタンダード」とは明らかに異なる価値観で進められているという。そこでは、従来の価値観で「ルール違反」を訴えても通用しない。多様な価値観やスタンダードが混在する「マルチ・スタンダード」の時代を、現代の日本人は、どう受け入れ、ビジネスにつなげていけばいいのだろうか。

著者は、旅するビジネスマン、ユーチューバー。2001年に東京大学を卒業後、住友商事の情報産業部門勤務を経て28歳で商社を起業。南米、アフリカ、東欧、中近東などに赴いてニッチな商材を見つけ、ビジネスを展開。著書に『なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?』(幻冬舎)がある。


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