『「気づき」のがん患者学』
-サバイバーに学ぶ治療と人生の選び方
古川 雅子 著 | NHK出版(NHK出版新書) | 272p | 968円(税込)


1.精密医療時代のニューノーマル
2.走り出したがんゲノム医療
3.先制し、予防する医療へ
4.告知されても動揺しないために
5.医療の進歩で浮上したお金の問題
6.「ワークライフ+ケア」の舵をとる
7.がん患者ではなく「生活者」として


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

人体を蝕むがんと医学の闘いには長い歴史がある。忘れてはならないのは、それが医療者や研究者だけでなく、患者自身の闘いでもあることだ。
オプジーボといった新薬、プレシジョン・メディシン(精密医療)、ゲノム医療などがん医療は長足の進歩を遂げている。それを受けて患者は病とどう向き合うべきなのか。

本書では、20年近くにわたり100人以上のがんサバイバー(がん患者および経験者)との対話を重ねてきたジャーナリストが、がん医療の最前線と、それに対応して患者や医療者、行政などは病とどう闘っていくべきかを、多数の事例やがんサバイバーの声を交えながらリポートしている。
とくに個々の患者の遺伝子の変化を調べ、最適な治療を判断して施す「プレシジョン・メディシン」と、それを可能にするがんゲノム医療の進歩はめざましい。日本では国民皆保険の利点を活かしデータの蓄積が進んでいるが、患者自身がどのように治療法を選択するのか、また当事者への差別や社会的不利益などの問題があるという。

著者は、「いのち」に向き合う人々をテーマとし、病を抱える当事者、医療・介護従事者、科学と社会の接点で活躍するイノベーターの姿を追うジャーナリスト。


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