『ドラゴノミクス』
-中国はいかに中南米・カリブ諸国の政治経済に影響を与えたか
Dragonomics: How Latin America Is Maximizing (or Missing Out on) China's International Development Strategy
Carol Wise 著 | Yale University Press | 328p


イントロダクション 新たな地平を切り拓く
1.ドラゴノミクス:国際化された開発戦略
2.太平洋を越えた遅い雪解け:社会主義革命から現実的な改革へ
3.国家から市場へ:改革の分岐点
4.開放性を機能させる:チリ、コスタリカ、ペルー
5.アルゼンチンとブラジルにおける「制度的資源の呪い」
6.メキシコにおける産業構造の変化
7.アジアへ軸足を移す中南米諸国


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「一帯一路」構想を通じて、アジアやアフリカ諸国への影響力を強める中国は、資源が豊富な中南米・カリブ海地域(LAC)との間でも貿易、融資、援助、外国直接投資の面で関係を深めつつある。
これまで同じアメリカ大陸の大国である米国の影響力が強かった同地域だが、中国の影響はどのように広がっているのだろうか。

未邦訳の米国書籍である本書では、中国とLAC諸国との政治・経済的な関係性の深化を分析している。
経済成長を続けるために、大量に資源を獲得する必要があった中国は、主に2000年以降、LAC諸国と次々に戦略的パートナーシップや自由貿易協定を締結。産業振興を促進する対外援助と相まって、同地域への影響力を高めてきているようだ。なお、タイトルの「ドラゴノミクス」とは、中国の経済的影響力という意味で著者が用いている。

著者のキャロル・ワイズ氏は、南カリフォルニア大学国際関係学部教授。中南米とアジアに重点を置いた国際政治を専門としている。


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