『よみがえる戦略的思考』
-ウクライナ戦争で見る「動的体系」
佐藤 優 著 | 朝日新聞出版(朝日新書) | 192p | 869円(税込)


1.国家間の関係を総合的に整理する
2.「強いロシア」にかけた安倍外交
3.歴史で見るウクライナ戦争
4.コメディドラマ『国民の僕』を読み解く
5.ロシアから見たアメリカ
6.ウクライナと核兵器を考える


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2022年2月24日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まった。ウクライナの市街地への爆撃や市民の犠牲者の増加といったニュースに触れ、ウクライナへの同情の意識が高まっている。
一方、日本が戦争の当事者となるのを避け、また国際関係を安定させるためには、感情論を離れた戦略的思考が求められる。

本書では、国際関係は「価値の体系」「利益の体系」「力の体系」という三要素が複雑に絡み合った動的体系であるとし、ウクライナ戦争に対する日本の政策に、これらの体系を含んだ総合的判断が必要だと説いている。
日本は第2次世界大戦において、価値の体系が力の体系を抑えてしまったゆえに勝ち目のない戦争に突入したとし、それを踏まえて日本政府のウクライナ戦争への姿勢を評価する。また、現在の日本において、価値観の肥大化を警戒すべきとも指摘する。

著者は作家、元外務省主任分析官。同志社大学神学部客員教授。1960年生まれ。85年に外務省入省。在ソ連・在ロシア日本大使館勤務。対ロシア外交などで活躍。著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞)(いずれも新潮社)など多数。2020年、菊池寛賞受賞。


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