『ドーパミン中毒』
アンナ・レンブケ 著 | 恩蔵 絢子 訳 | 新潮社(新潮新書) | 319p | 1,210円(税込)


1.快楽の追求
2.セルフ・バインディング
3.苦痛の追求
結論――シーソーの教訓


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

アルコールやニコチンに限らず、食べ物やSNSなど日常には依存性のあるものが多くある。依存性を測る指標の一つが神経伝達物質のドーパミンで、これが多く放出されるものほど依存性は高いという。
ギャンブルやゲームなど多様な依存症が社会問題にもなる中で、ドーパミンの性質を知ることは重要ではないだろうか。

本書は、依存症医学の世界的第一人者である著者が、自らの診た患者の例(プライバシー保護のため名前等の詳細は変更)を多く引きながら、過剰摂取をやめる秘訣を科学的に解説し、まとめている。
神経科学の分野では、脳は快楽と苦痛を同じ場所で処理することがわかっており、快楽ばかりを追求するとバランスを崩してしまうという。また、ドーパミンは、ギャンブルなど「報酬がもらえるかどうかがわからない」という予測不能性に対しても多量に放出されるという。過剰摂取や依存症を避けるために、適量の苦痛が必要となる場合もあるようだ。

著者はスタンフォード大学医学部教授、精神科医、医学博士。1967年生まれ。カリフォルニア州在住で、4児の母。


新規会員登録(無料)をすると本ダイジェストの続きをご覧いただけます。(2022年12月21日まで)会員登録はこちらから

既にSERENDIP会員の方は本ダイジェスト全文を下記から閲覧いただけます。

法人の会員はこちら

個人の会員はこちら